ユニバーサルな道具たち(5)命を守る衣料品
突然ですが、目の前で火災を発見したら、あなたならどうしますか。まず誰もが考えることは逃げることだと思います。それから消すことができそうな小さな火災なら自ら消そうとし、あるいは、とにかく119番に連絡することを考えるかもしれません。そこが外出先ならば単なる野次馬になれるかもしれませんが、自分の家だったりしたら大変です。
身近に起こった火災ならば、もっと深刻な事態も予想されます。目を覚ましたら火災が起こっていた、とか、ストーブを倒してしまい眼前で炎が燃え上がったとか、直接に自分の体に被害が及ぶ場合です。そんな時、普段なら身体を寒さや衝撃から守ってくれる布団や衣服が、たちまち凶器に変わることがあります。それらが燃え上がるのです。